薬に頼る学校の先生

ADHDやPDDの臨床をやっていると、ときどき学校の先生から、
「この子に薬を処方して下さい」
「今この子に処方している薬を辞めないで下さい」
というリクエストをいただく。
「この子が、学校でよりよく生活できるように」
という理由なのだが、本当にそうなのかな、と思う事が多々ある。
結局、学校の先生が扱いやすいようにするために、手っ取り早く薬に頼ろうとしているのではないか?
と疑心暗鬼になってしまうのだ。
その子独自の特性を把握しておらず、対応に工夫の跡が見れないときや、その子自身や親が服薬を嫌がっているときはなおさらだ。
ぼくが言うのもなんだが、学校の先生が無闇に薬を当てにするという事は、ある意味「教育の敗北」あるような気がする。
さらに、ある種の薬を飲ませるという事は、場合によっては身体拘束と同じ意味合いを持つと思う。心しなければならない。自戒を込めて。