1976.3.25-3.31

1976.3.25

朝起きてみるとKがバカのひとつ覚えのように、チロが血を吐いたのとバカみたいに言っていた。なるへそ、チロのベッド(ダンボール箱)の布団(父のぼろももひき)のところに血がついていた。やっぱし昨日運動させすぎたのだ。この日の夜は電気アンカをさせた。いまのところ咳はでないようだ。さて問題の通信簿だが数学は思ったとおり上がっていた。英語は思ったとおり4だった。さて今日で1年3組ともさらばじゃ。スッキリする。なぜかとても爽やかだけど、やっぱり寂しい。

 

1976.3.26

Kがリハーサル9時だとバカみたいに言っていたので、5時に起きて急いで行ったら10時だった。あんまし怒る気もしない。かったりい。

マタイは素晴らしかった。あの子たちはみんな幸せだなあと思った。日記を書くのがかったりい。

 

1976.3.27

あーあ、チロももうだめらしい。また腹が膨らんできた。チロのことばっか考えているので一日が早く早く終わってしまう。つまらしい。

今日も一日勉強。しかし机の前ではチロのことばかり考えている。お父さんは「およげたいやきくん」の歌ばっかうたって頭がガンガンする。毎日がくらいくらい雲の中。夕方獣医さんに薬を届けてもらった。穴掘りをする。

 

1976.3.28

今日もあっというまに過ぎてしまった。毎日が無駄で無駄でしょうがない。今ボクは時間が早く過ぎてしまうトンネルに居るようだ。日記も書く気にならない。あーあ、早く学校がはじまらないかなあ。

 

1976.3.29

今日は剣道だった。剣道というものは本当に良いものだ、やっている間中、チロのことはかんがえないですんだ。そいsて帰るときに思い出した。とておこれはいいもんだと思った。体の方もだんだん抵抗力も強くなった。良かった。Y先生休み。勉強のほうはチロのことを考えれば考えるほどうまく行かなくなった。「星占い」の本なぞ読み出してしまった。今日も家は六甲トンネルのように長い間真っ暗だ。明日は外出しよう。

 

1976.3.30

 すごく風強し。ドアがすっ飛んで変なふうになる。Kのピアノの発表会なのだが、私は塾で行けない。今日は全く性質がぎゃくになった。K〜そわそわ、私目〜のんびり。とてもおもしろかった。二人出ていった後、何をやろうかと思ったが、何もやらかすことはなく、つまらしい。だからどうしても鉄に吸い付く磁石のように、勉強をした。つまらん。夜、塾から帰ってきてお祖父ちゃんのところでカレーライスを食う。テレビがうるさく不味い。

 

1976.3.31

今日は剣道だった。M先生の子が来ていた、とても楽しい。そろそろおれも旭國みたいになってきた感じがする。これからは前進。