ゲームにはまる発達障害のお子さん

よく外来に、部屋に引きこもり食事排泄睡眠以外はすべてゲームをやっている、というお子さんがいらっしゃる。
兎に角頭の中はゲームの事しかない。特に視覚優位でこだわりが強い子にとって、コンピューターゲームほど自らの特性にフィットするものはないのだと思う。しかし、各種依存症と同じように、全く社会生活が困難になる状態へとすすんで行く。彼らの傾向を変えようとするが、その抵抗力はとても強固なものであり、ぼくは診察室で途方に暮れてしまうのが常である。
このような発達障害のお子さんの興味をゲーム以外のところに広げてくれるゲームソフトがあると良いのだが。ゲームクリエイターの人の中に、そのようなソフトを作ってくれる奇特な方はいないだろうか。