2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本精神神経学会に行ってきた

全体的には「操作的診断基準に全面的に依存するのはどうかな」「薬を出すだけじゃなくて、ちゃんと精神療法もして、患者さんを人間として見なさいよ」と言う流れ。 学会中、森田正馬の「精神療法の基礎」(変態心理 7巻39号 1921)を読んでいたが、特に流…

患者さん他界

今日クリニックに通院していた患者さんが他界したという報告を受けた。 台所で息絶えた姿で倒れていたという。死後数日経っていた。身寄りがいないため、寂しいお葬式だったという。死因は心不全。 その人は、「近隣の人が自分に嫌がらせをする」と訴え、な…

病棟の想い出(11)

「病院機能評価」にパスしよう。というイベントが、複数の勤務先の病院であった。パスするには準備が必要である。今まですっと何となくやっていたところを、そのままで何ら問題がないのにもかかわらず、無理にマニュアルとか作っていく。患者さんの対応そっ…

病棟の想い出(10)

いろいろな病院で当直をしたが、ぼくはどちらかというと、当たる方だった。最後に勤めた病院でもよく当たった。 基本的に県の精神科救急の依頼を断らなかったので、トリージする情報センターのスタッフが頼みやすかったのだろう。 一晩の当直で、3人入院さ…

病棟の想い出(9)

当直中、入院患者さんの身体的急変したとき困るのが、搬送先を見つける事。 急を要する事なのだが、近隣の候補とされる病院をあたっても、断られる事が多い。 だいたい「ベッド満床」「当直医が処置中なので後でかけてくれ」などと先方の事務の人に言われる…