楽しいひと時であった。
言いたい事を言えてよかった。
ちょっと全体の流れを乱したところはあったが。
他の人の話を聴いて感じたこと。
発達障害の診断って、援助者の気持ちも
楽にする作用があるってことを、他の人も感じているのだということ。
ぼくがそれに始めて気づいたのが、10年くらい前。
今までボーダーと診断されていたが、「自分はADHDではないか」
と、外来にいらっしゃった人。
何回か話しているうちに、攻撃的だし衝動的だし、見捨てられ不安
強いし、ぼくもボーダーはボーダーだよな、と思った。
色々な情報を総合して、ADHD不注意優勢型と診断した。
ところが診断してしまうと、不思議とボーダーに抱くような
感情がわかない。
この人もいろいろ小さいときから大変で、そのため今のようなこの人が
あるのだろうな。と思えるのだ。
まあ、ボーダーオンリーの診断でもそういう感情は
なければいけないのだろうが。
特にその人が、診察室から出て行くときは毎回、引いて開けるドアを、
必ず押して無理やり開けようとするのを見るとき、上記のような感情
を持たずにはいられなくなったのを覚えている。
発達障害の診断は、当事者と援助者の関係を良くすることが多いのでは
ないかと思う。