学校の先生と病院の先生

学校の先生と一緒にお仕事する事が多いのだが、いつも不思議に思う事。
学校の先生って、お互いを呼び合うとき、多少の上下の差があっても『〜さん」なのだ。
われわれ医師の世界では、地域差もあるとは思うが、基本は「〜先生」自分より下でも上でもそうである。
ただ医局内であるとか同じ大学出身となると呼び捨て、あるいは「〜くん」「〜さん」となる。

フレッシュマンの時は、「〜先生」と呼ばれるのはとても違和感があったが、
今は逆にたまに「さん」づけで呼んでくる患者さんにムッとする自分は、やはりその世界に染まってしまったのだろう。
でも、目上の先生に、呼び捨てにされたり、「くん」づけで呼ばれると、少しかわいがってもらえているのかな、
とうれしくなるものである。


学校と病院のあいだのこの違いって、やはり病院に存在した医局という構造の賜物か?
だとしたら医局が名目上無くなった現在、わたしがぺーぺーの研修医から「〜さん」と
呼ばれる日もそう遠くないのかもしれない。