1976.3.26
K子がリハーサル九時だと言っていたので五時に起きて急いで行った。そうしたら11時の誤りだった。あまり怒る気しない。マタイは素晴らしかった。あの子達はみんな幸せだ。
1976.3.27
チロはもうダメらしい。また腹が膨らんできた。チロの事ばかり考えてしまうので一日が早く終わってしまう。今日も一日勉強。しかし机の前でチロの事ばかり。父は「泳げたいやき君」の唄ばかり歌って頭ががんがんする。毎日が暗い雲の中。夕方獣医さんに薬を届けてもらった。庭に穴を掘る。
1976.3.28
今日もあっという間に過ぎてしまった。毎日が無駄でしょうがない。今僕は時間が速く過ぎてしまうトンネルにいるようだ。早く学校が始まんないかなあ。
1976.3.29
今日は剣道だった。剣道というものは良いものだ。やっている間はチロの事を考えずにすむ。そいて帰るときに思い出す。とてもこれは良いもんだと思った。身体の方もだんだん抵抗力がついてきた。Y先生や隅。勉強の方はチロの事を考えるのでうまく行かない。今日も家は六甲トンネルのように長い間真っ暗だ。
1976.3.30
凄く風が強く、ドアがすっとんで変な風になる。K子のピアノ発表会なのだが、私は塾で行けない。２人出て行った後、何をしようかなあと思ったが何もやる事なく、鉄に吸い付く磁石のようにだらだら勉強をした。夜塾から帰ってきて、Mちゃんの所でカレーライスを食べる。テレビが五月蝿い。
1976.3.31
今日は剣道だった。とても楽しい。M先生の子が来ていた。そろそろおれも旭国みたいになってきた感じがする。
