1976.2.12-2.18

1976.2.12

今日は5時間だったのでKくんの家の近くの鶴間公園に行ってきた。すごく寒い。風が冷たい。Iもいっしょだ。ひさしぶりにこどもになった。おおきくなるにつれて、子供になるのを人は忘れていく。だんだんに忘れていく。全くつまらないことだ。と同時に面白いことだ。でもやっぱり今のぼくにとってはつまらない。まるで野球の試合が雨でノーゲームになったみたいだ。体も寒いが帰るときは心も寒い。

 

1976.2.13

今日体育があった。Eさんは見学だ。なんでかというと機能鶴舞公園で自転車が凸凹にはいり腰を打ったのだ。しかし体育を見学すると点が下がるそうだ。僕はそういう学校のやり方に疑問を感じる。なぜ点をさげてしまうのだろう。腰をうったのは仕方がないことである。健康がその人の成績を決めてしまうなんて変なことだと思う。甘ったれかもしれないが僕はとにかくそう思った。

 

1976.2.14

明日からテスト勉強でながら勉強も出来ないので、ありったけながら勉強をした。しかしながら勉強はすごく疲れるが面白い。これからもやりたいと思う。また出欠をつけるのを忘れて怒られた。あんなものなんでつけるのかなあと思った。つまらしいことだ。わざわざはるばる遠いい職員室まで行って〇〇と書いてくる。つまらしい。

 

1976.2.15

今日はすごく温かい。朝早くIくんの家に行く。そいして戦いをやった。ボールが何度もよその家の庭に入ってしまった。10時頃「おれ町田に買い物にいかなくや」と言ったら「つきあってやる」と言った。I君は生活上のことでよく気がつく。大人になったらむしろKくんより立派になると思う。

中野のじじいが来て、お酒を4合飲んで酔っ払ってでっかい声を出して、僕はいじけた。

 

1976.2.16

今日ニッポン放送SONYディズククラッシュでは関係ない。

今日は剣道だった。形だけで帰ろうと思っていた。まず着替えて形をやった。どんなに寒くても、どんなに手が冷たくても、手に汗握るこういうふうにしているときの顔が一番かっこいいと思う。やっぱり形をやると剣道の稽古も身が入る。この頃相手が打とうとしているところが嫁、それを打とうとする一瞬前にうつようになった。

 

1976.2.17

今日はあたたかいのでストーヴはたかなかった。気分が良い。

放課後、校庭の大掃除をやらされた。ぼくとIくんははじめ真面目にやっていたが、そのうちだれてきてやらなかった。Kちゃんはまだやっている。Kちゃんの真面目にやらない姿を見たことがない。Kちゃんは3組の中で一番えらいと思う。それこそ模範少年眉毛マンだと思う。耳鳴りがするので早く寝る。母ぷんぷん。

 

1976.2.18

剣道の帰り僕は思う。3月からは僕の時代だ。UくんもKのもTもKくんもその他大勢も見ていろ俺の巻き返しを。きっとみんな驚くさ。4年以来の巻き返しだって、もう絶対に3月のチャンスを絶対に逃さない。しっかり掴んでおくんだ。まあ3月をまとう。幸福の3月を。おれはその時が一生で一番幸せになるのさ。みておれ、おれの先のやつ。