病棟の想い出(10)

いろいろな病院で当直をしたが、ぼくはどちらかというと、当たる方だった。最後に勤めた病院でもよく当たった。
基本的に県の精神科救急の依頼を断らなかったので、トリージする情報センターのスタッフが頼みやすかったのだろう。
一晩の当直で、3人入院させた事もあった。救急受け入れ病棟の隔離室のメンバーがほとんど自分が関わっている患者さんである事もあった。
ずっと夜中じゅう働いていて、明け方になってくると、へんにテンションが高くなってきてしまう事があり、そういう日は必ず、その日の昼頃から、急激に眠くなる。これが結構困った。患者さんの面接中寝てしまって、患者さんに心配された事もあった。