発達障害の原因について

最近「大阪維新の会」の「家庭教育支援条例案」が話題になっている。
なんでも、自閉症をはじめとした発達障害が親の育て方が原因であるので、親に育て方を教えてやろうという条例らしい。
自閉症の原因に関しては、カナーの概念提唱以来、「生来的な中枢神経の機能障害説」と「後天的な親の育て方をはじめとする環境因説」との間を揺れ動いてきた。最近はずっと前者とされてきていた。たぶんいつかは再び逆方向により戻しがあるとは思っていたが。
確かに発達障害特性をもつお子さんの育ちは、定型発達のお子さんに比べ、生まれてからの環境や対応に敏感に反応する。確かに育てる親のサポートは欠かせないと思う。
親御さんの大変さは、ほんとうに想像を絶するし。

しかし定型発達の子どもを含め、子育て全般は上から指図されたり強制されて仕方なくやるものではない。多分そのような扱いをされると、親御さんはモチベーションが低下し、それが子どもに影響していわゆる二次障害の発生頻度が高くなると推測する。子育ては、親御さんや周囲のみんなが自発的にやるものである。

これでは良い国を作ことは難しいと思うが。