最近「発達障害」ではないかとクリニックを受診する人で、
「発達障害って、治らないのですよね」
と言って暗い顔をしている人が多い。
書籍を読んで、あるいは前医の説明を聞いて、そう思い込んでいるようだ。
「人間生きている限りは、どんどん変化して行くわけで、
昨日の自分と今日の自分は微妙に違っているはずである。
良い方に変化して行けば、それが『治る』に繋がって行くだろう。」
というような説明をしているが、患者さんは分かったような分からないような、
だまされているのでは、みたいな顔をして聴いている。
もうすこし分かりやすい説明を考えなくてはならないと常々思っているが。
どうも「発達障害は一生もので治らない」
と言う風な認識が流布しているようで良くないな。
だから、わざわざレジリエンスなんて術語を持ち出さなければならない状況になっているのだ。
