自閉症スペクトラムの夫とイネイブラーの妻

この組み合わせにはよく遭遇する。
妻の方は、きれいな人が多いが、その容姿にもかかわらず、自己評価は低め。
「夫のダメさを救うのが私の役目」というアイデンティティで、自分を保っている。
でも結婚してしばらくたつと、あまりの夫の無頓着さとダメさ加減に我慢ならなくなり、
動き始める。そのひとつに専門医療機関に行って診断を仰ぐというもの。
妻は、診断さえ下ればその後少しは状況が好転するだろうという幻想を抱くのだが、
現実はそうは行かない。そのことに直面した妻は落胆、怒り、悲しみなどの感情を
診断した主体にぶつけてくる。ここから妻の精神的サポートが始まるのである。
まず、イネイブリングをしてきた自分を認識することが課題となるのだ。