父の位牌を作る

位牌の文字って手書きだと思ったら、機械で書くのだ。
昔は手書きだったのだろう。描く事を職業としている人の
中には、所謂「発達に凸凹がある人」って結構いたと思うが、
機械により、駆逐されてしまった。
うちの患者さんの中にも、書が得意な人が何人かいるが、
全くその特技が生活に生かせない。

発達の凸凹がある人が完璧に書くほど、機械が書くものに近くなり、
需要がなくなるという逆説。

書以外にも、昔はそれなりの技術として、凸凹を持つ人の
生活の道ってあったと思うが、全部機械に取って代わられている。

そして行き場を失った人々が、クリニックの門をたたく。
精神的な症状を持って。